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きっとどこかで。
相変わらずの多忙な日々でした。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか?





2014年のご挨拶もせず、
2013年からずっとそのままになっていました。
さやいちの、
『あけまして・・・』と言えない気持ちを
きっとこのブログで交流してくださってた方々には、
わかっていただけると思っています。






年明け早々に、
例の彼女の訃報を聞き、
更に深い悲しみに包まれました。






会いたいと思っていたのに、
緩和治療や免疫治療の合併症で、
緊急入院することも多々あり、
11月末に再会の機会を設けてもらったのに、
その前日に肺炎で入院してしまった彼女。





そして、胸騒ぎを覚えて、
12月中旬に山形行きを告げたさやいち、
そのまま彼女からの連絡も途絶え、
亡くなった1月4日の夜に、
その事を知らないさやいちは、
お仕事帰りの車の中で、
ふと『あの子は年を越せたんだ、よかった』と思ったのでした。






彼女が結婚してから疎遠になっていたさやいちに、
彼女の訃報が届いたのは、
お通夜の前日の夜中で、
元会社の上司から、
『山形式はお通夜の前に火葬をしてしまう』と聞き、
お通夜に出ても彼女のお顔が見られないと知り、
どんなに悲しかった事でしょう。





彼女は、まだまだ若く、
人生の半分も知らないまま逝ってしまいました。
最後に彼女のお顔を見れずにいたせいで、
さやいちは、今でも彼女がどこかにいるのではないかと
思っています。
あの色白で美しく、愛くるしい彼女は、
今もきっとどこかにいるのではないかと・・・
そういう場所がこの世のどこかにあるのではないかと、
さやいちは思いたいです。





皆様、沢山の励ましのお言葉をありがとうございました。






今日もきっと良い1日でしょう。





明日もきっと良い1日になりますように。

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[2014/03/10 10:29 ] | にゃんこ | コメント(9) | トラックバック(0) | page top
君に会いたい。
今日は思うところあっての更新です。






先週の木曜日に、
東京での元会社の上司から電話がかかってきました。
そのちょっと前に、その元上司に、
知り合いの就職先の紹介を頼んでいたので、
その件でかかってきた電話だと思ったさやいちでした。
でも、そうじゃなくて、
かつてのさやいちの同僚が癌になってしまったと言うものでした。







彼女はまだ31歳。
3年ほど前に結婚して、
直ぐに出産して、
お子さんはまだ2歳くらいだと思います。






色が白くて美人で、
ひょっとするとハーフなの?って思う様な、
綺麗な子です。
初めて会った時、
こんな綺麗な子いるの?って思いました。






お酒が好きで、
メタル(音楽)が好きで、
お調子者で、でも淋しがり屋で、
ちょっと❝かまってちゃん❞なところもあるけど、
憎めない、そんな子です。






さやいちが会社を辞めた時、
淋しくなっちゃったのか、
さやいちが会社を辞めた次の日から
会社に行けなくなってしまって、
休職して、結局そのまま会社を辞めてしまった子。








出社して来て直ぐに、靴下を脱いじゃって、
その靴下をあろうことか、デスクの上にポンと置いちゃって、
さやいちに『ここはあなたのお家じゃないのよ』と
言われちゃった子。







捨てる事や整理整頓が出来なくて、
さやいちに『ボーリングでもするの?』と
言われるほど、デスクやデスク回りに
飲みかけや空のペットボトルを並べていた子。







ランチをした後に、
デスクでおもむろに化粧直しして、
コンパクトに向かって微笑んで、
『よし!完璧!』と言っちゃう愛らしい子。







さやいちがお弁当を作って持ってくると、
次の日には同じようにお弁当を作って持ってくる真似っこな子。







仕事中にうたた寝しちゃって、
さやいちに『寝ないでよ!』と言われちゃう、ちょっと困った子。







上司に仕事の事を指摘されると、
『だって、わかんないんだも~ん』と言って、
みんなを笑わせた子。







でも、憎めない子。






そんな子です。







その彼女がもう治療の施し様もない癌になってると言うのです。
その話を聞いてから、
さやいちは落ち込んでいます。
あの子がどうして?・・・






彼女とは電話で話しました。
電話では落ち着いてる様に思えた彼女。
現段階に至るまでの詳しい話を聞かせてくれました。






今まで毎年検診は受けていたけれど、
何も見つからなかった事。





出産して、後産が長かった為にオペをして、
子宮頸がんが発覚した事。






子宮全摘出した事。





でも、遠隔転移してしまっていて、
広範囲だった為に、原発除去のオペはできず、
放射線治療も抗がん剤もしたけど、
どちらも効果はなく、
そして、もうこれ以上は彼女の身体が耐えられず、
抗がん剤治療はできない事。







さやいちに何ができるのでしょうか?







もう既に悲しんで苦しんでる彼女に、
さやいちは何も言えませんでした。






だって、もう頑張ってる。
一生懸命、前を向こうと思ってる。






出来るなら、会いたいな。
それだけは言いました。






そして、彼女に会えるといいです。
会いにいきたいです。








[2013/08/30 04:10 ] | わたくしごと | コメント(12) | トラックバック(0) | page top
愛し君へ。
<百か日を終えて、新盆を終えて>




arashiyamatourounagashi.jpg






良かったら聴いてください。(諸事情により期間限定です)

↓↓↓








毎日とても暑い日が続いています。
日本各地で連日の猛暑日や大雨などの被害があり、
いつもとは違う、決して穏やかではない夏です。
皆様はお元気に過ごしていらっしゃいますでしょうか?







放置していたブログに何度も訪ねてくださった皆様、
本当にありがとうございます。
相変わらずの不義理、申し訳ありません。






この数か月あまり、さやいちは何をしていたかと言うと、
朝に昼に夜に突然に襲われる、
【viviの不在】の寂しさから逃れようと、
心を亡くす為に、ものすごく忙しく働いていました。
viviの闘病から仕事をしていなかったさやいちですが、
また以前登録していた仲居の派遣を開始し、
更にお家の近所のファミレスでもバイトをしています。






1年半以上もお仕事をしていなかったせいか、
ただ働くだけでも本当に大変です。
体を使ったり気を遣ったり、
覚えなくてはいけない事が沢山あったりしたせいで、
この数か月は、気が付いたらソファでいつの間にか寝ている事も多く、
またさやいちが、どんな思いでお仕事を始めたか知らない人たちとの交流が、
変な言い方ですが、さやいちの思惑通り、
随分と心を亡くせたと思います。






それでも、viviを忘れる日なんてやっぱりなくて、
仕事前のちょっとした時間や、
週に1回必ず動物病院に取りに行く、茶々丸のお薬を取りに行く時や、
お仕事で嫌な事があったり、落ち込んだりした時、
無性にviviに会いたくて仕方ないのです。





ただ触れるだけでも、
ただ見つめるだけでも幸せだったのですから、仕方ないですね。







それでも、思わず『うふふッ』と笑ってしまう様な事もありました。
疲れて電気も消さずに、ベッドで寝ているさやいちの顔を
viviのお尻尾がふぁ~ッとなでる感覚があったりしました。
急いで起きると、もちろんviviはいないのですが、
『今、傍にいてくれたな・・・』と思ったりしました。
夢に出てきては、相変わらず澄ましたお顔をして、
さやいちを見ていたり・・・。






それから、嬉しい事もありました。
viviがいなくなって、
チーム1階に独り残されてしまった茶々丸ですが、
もう一度【猫白血病】の検査をしてみました。






万にひとつの可能性で、
陽性が陰性になってくれたら、
チーム2階の黒丸とミミと一緒に3匹で暮らせる事ができ、
さやいちがいない時でも淋しくないかもしれない、
と言う気持ちで検査したのですが、
結果は驚く事に陰性でした。
これもviviの贈り物だと、
そう思っています。







viviの四十九日を過ぎたあたりに、
茶々丸は血尿をしてしまいました。
初めての事なので非常に気が動転してしまいました。
腎臓機能が衰えているのか、
膀胱が炎症を起しているか、
原因はわからないので、腎臓と膀胱用の療法食に切り替えました。
ストレスと言う事も大いにあるそうで、
Y先生には、『viviちゃんがいない寂しさもあるかも』と
言われていたので、
【猫白血病】が陰性になって、本当に良かったと思います。
今は、寝るとき以外はチーム2階と交流している茶々丸です。







黒丸もミミも元気です。
黒丸はさすがに兄弟だからか、
チーム2階に加わった茶々丸をすんなり、
そして嬉しそうに受け入れていました。
ミミはもともと茶々丸が苦手だったので、
一緒にいる今でも、茶々丸が傍に来ると『シャー!!』と
言っています。。。
いつかミミが受け入れてくれるといいです。








今日は【嵐山灯篭流し】でした。
そして、【五山の送り火】でした。
さやいちはviviの灯篭を流してもらいました。






灯篭とお塔婆の文字は自分で書いて、
灯篭となる部分は、
係の人に預けて、係の人が組み立てて流してくれました。
そしてお坊さんたちがお経を読んでる場所で、
お塔婆を手に持ってお祈りして、お塔婆を預けました。






桂川の河川敷に座り、
灯篭が流れてくるのを眺めながら、
viviの灯篭を探しました。






ここにいる沢山の人たちは、
きっとさやいちと同じ気持ちで、
誰かの事を想いながら
流れる灯篭を見ているのかもしれないな、
と思いました。





流れてくる灯篭は、
はかなげで、でもとても綺麗でした。





【五山の送り火】の鳥居形も見えました。
こうして、viviの新盆を終えました。





どんなに心を亡くそうとも、
viviへの愛しい気持ちは止めようがありません。
そして、いつでも触れたいと思う気持ちも止めようがありません。
それでも、そういう気持ちと一緒に、
さやいちは、これからも前を向いて過ごしていこうと思います。







乱文になってしまいましたが、
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。






今日も良い1日でした。








明日も良い1日でありますように☆

[2013/08/16 23:35 ] | にゃんこ | コメント(21) | page top
One more time,One more chance。
< 四十九日を終えて >


遭遇01





宜しかったら、こちらを聴いてください。
       ↓↓↓








昨日、viviの四十九日を終えました。
この1ヶ月余り、
ブログを更新する気持ちになれず、
皆様には大変不義理をしてしまいました。
誠に申し訳ありません。







昨日はviviの仏壇に新しいお花を生けて、
viviが大好きだったおやつの3種盛りを供えました。
四十九日間は、もしかしたら、
さやいちの回りを漂っていたviviの魂は、
今日、霊界に往った事になります。
そう思うと、やはりとても淋しいです。





初七日を終えたあたりで、
viviの仏具を縫いました。
りん座布団をかわいいものにしたくて、
作りました。






4月末に、viviのお骨で作った御位牌とペンダントが届きました。
【アドニード】というのだそうです。
viviのお骨と石英ガラスを融合させて作ってもらいました。
色は女の子なので、ピンクにしました。
御位牌はアクリル製で、背面にその【アドニード】を入れ、
正面はviviの写真を入れてもらいました。
ペンダントは、【アドニード】をシルバーで囲んで、
ラインストーンで装飾してあるものにしました。






仏壇はいろいろ悩んで、
骨壺が下部に収納できるキャビネット式のものにしました。
上部には写真も飾れます。





viviが亡くなってから、
初七日を迎えるまでは、
やらなくてはいけない事、やってあげたい事、
そういった諸々の作業のせいで、
さやいちの感情は完全にストップしていた様です。
まるで密閉した水の中にいる様な、
無重力の世界にいる様な、
ふわふわと現実味のない、
音も感触も直に感じない場所に留まっていた様な感じでした。
そして、しばらくすると、
さやいちは、どこに行ってもviviを探す様になりました。






いるはずのない、ウォーキングコースの河川敷に、
または山の麓に、
ため池のほとりに、
もしかしたら、
『さやいち!!』とその姿を現してくれるのではないか、と
泣きながら歩きました。
今でもそんな気持ちで、景色を見ています。






チーム1階も様変わりしました。
viviが愛用していた物たち(タワーやトイレなど)を、
viviの痕跡が消えない様に、
きちんと梱包して保存しました。
目に映る光景は、
viviのいた、あのお部屋ではないのに、
それでも今も尚、
あたかもそこにviviがいる様に、
さやいちの脳裏にはviviのいた風景が焼き付いています。
viviに触れた時の柔らかな毛の感触も、
さやいちの手や顔はしっかりと覚えています。








ぽっかりと穴が開いた様に、
ただただ空虚でした。






毎日、朝起きてから、
数時間ごとにあったviviの為の時間。
餌とお薬の時間。
【H4O PET WATER】の時間。
度々催促されてあげたおやつの時間。
【k/d】の時間。
もうそれをする必要がなくなってしまった現実は、
本当に果てしなく空虚でした。








その空虚感に耐え切れず、
当てもないのに、
とりあえず車に乗り、
町を走らせてみたりもしました。
でも、出かけて40分ほどすると、
そわそわとしてしまうのです。
『帰らなきゃ』と思ってしまうのです。
『帰らなきゃ、viviが待ってる』。
知らないうちに身についたviviとの習慣に気づき、
『もう待ってるviviはいないのだ・・・』と
悲しい現実を再確認し、
身体の内側から絶望が湧きあがり、
途方に暮れて自分の肩を抱きしめたりしました。







もしかしたら、
viviの生まれ変わりがいるかもしれない。
と思い、
ペットショップを覗いたりもしました。
ガラスごしに、
さやいちが『良い子ね』と言うと、
目を細める子猫さんを見て、
『この子はviviの生まれ変わりなのかも』と
思ってみたりもしました。






viviの夢も数回見ました。
夢の中のviviは、
さやいちに甘えるでもなく、
ふてくされるでもなく、
ただチーム1階に当たり前の様にいました。
夢から覚めたさやいちは、
チーム1階をぐるりと見て、
viviがいない事を知り、心底淋しくなり、
それでも夢の中のviviのしれっとした態度に、
夢の中でもクールだったviviに、
『相変わらずだな』と思いました。







【猫はかすがい】を最初から読み返したりもしました。
どんな時もかわいくて、一生懸命に生きてるviviを見て、
『もうこんなにかわいくて愛しい子に出会えない』と
涙が溢れました。






何度も何度も写真を見て、
その表情の豊かさに、感嘆し、
そして、もう手の届かない場所に往ってしまったviviを
なんとかもう一度抱きしめることはできないかと、
切望しました。






さやいちにとって、そういう四十九日間でした。






それでも、やはり、さやいちは幸せだと思います。
viviと出会えて、そしてこんなにも幸せな時間を沢山過ごせました。






そう思うからこそ、
例え悲しむ事を止めることはできなくても、
少しづつでもいいから、
前を向いていけたらと思います。




乱筆乱文をお許しください。
今日はありがとうございました。






今日も良い1日だったと思える日が来るでしょう。






明日もきっと良い1日になりますように☆





[2013/05/20 22:35 ] | にゃんこ | コメント(21) | トラックバック(0) | page top
君のいない世界。
<初七日を終えて>





4月1日AM1:30ごろ。
さやいちの愛して止まないviviは
さやいちの元から旅立って行きました。
本当に突然の事でした。







前日はあんなにご機嫌さんで、
わんぱくで、
おしゃまで、
ただひたすらかわいいお顔を、仕種を、
さやいちに見せてくれたvivi。







大好きなおやつも沢山食べて、
本当はもっともっと食べたいのに、
食べても食べても食べたりないのに、
おかわりもせずに旅立ってしまいました。






そして、4月3日の17:10ごろ、viviは荼毘にふしました。
その間の2日半は、
まるで寝てるかの様な穏やかなお顔のviviを
見つめながら、泣きながら、
生きていた時にしたら、
怒られ、猫パンチ、猫キックじゃ済まされないほどの長い時間、
何100回も撫で、
キスをして、
お手々を握っていました。
その間、沢山の後悔と沢山の楽しく幸せな思い出が
さやいちの中に押し寄せてきました。






2日半の間に、
さやいちがviviにできる事はなんだろう?と考えて、
さやいちがしてあげたい事を全てやろうと思いました。






viviがお別れの時に着る、白いお洋服とシュシュを作り、
おしゃまなviviの為に、着替え用に
先日ブログでご紹介した
バラのミニハットとお揃いのお洋服を仕上げ、
1日に駆けつけてくれたさやいちマミーと旦那様とさやいちで、
お別れのメッセージを書いてボードを作り、
ホームセンターで木板を買ってきて、
棺を作りました。






棺に納めても尚、
ただすやすやと寝てる様なviviのお顔を見ながら、
話しかけ、絵も描かせてもらいました。






そして、爪を切り、
ブラッシングをして、
手形と足形をとらせてもらい、
特にさやいちがお気に入りだった箇所の毛を切らせてもらい、
沢山のお花を敷き詰め、
沢山のおやつを入れて、
大好きだったおもちゃとブランケットを入れて、
火葬場に連れて行き、viviは荼毘にふしたのです。








あの日、4月1日のAM1:20過ぎ。
さやいちは、
いつもの時間に餌をあげようと
タワーに寝ていたviviを抱き上げました。





24:30ごろには、
タワーの上で首元をせっせとグルーミングしていたvivi。
その後そのままタワーの上部で丸くなって寝ていたのです。






いつもそうなのですが、
そういう時、さやいちがviviを抱き上げようとすると、
viviは唸り、多少抵抗をするのですが、
この時は、一声『うぅーん』と文句の声をあげ、
大して抵抗もせず、
さやいちに抱かれながらタワーから降りたのです。






その時にさやいちは少し違和感を感じました。
いつもは抱きかかえて降りると、
空中にいる時に身体をこわばらせるのですが、
その時はふにゃんとした感触で、
踏ん張る感じがなかったのです。
それでも、さやいちは都合よくも
『今日は受け入れてくれたのかな?』と
思いながら、
カーペットに胡坐をかき、
その上にviviを乗せ、
餌を給餌しました。






いつもの様に【腎臓サポートウェットトレイ】を
ミキサーにかけたものを
シリンジでしばらく飲んでいたのですが、
途中で飲みこむ時に『う、う。』と変な音をさせました。
むせてしまったのかな?と思い、
ちょっと様子を見ると
きちんと餌を飲みくだしてる様だったので、
全部与えたのです。







飲んでる最中のviviのお顔は、
ぽわ~んとしたお顔で、
これもいつもなら、
『何するのよ!やめてよ!』と言うお顔なのですが、
この時はそういう感じではありませんでした。
さやいちは『良い子さんだねぇ~』とviviのお鼻の頭を2回撫でました。








全部飲み終わると、
いつも、すたこらさっさと、
逃げる様にさやいちの膝から出るのですが、
この時は、さやいちが『さぁ、どうぞ』と言っても、
数秒の間があり、
あれ?どうしたのかな?と思ったら、
随分とゆっくりと動き始めて、
しばらく、触らずに眺めてると、
前足2本で、じりじりとよろよろと前に進んだのです。
下半身は砕けた様に動かず引きずっていました。






『【血栓症】だ!』と思ったさやいちは、
急いで立って、携帯を探しました。
病院に電話しようとしたのです。
でも携帯は2階のリビングに置きっぱなしでした。
あたふたしてしまいました。
何かが今までのものとは違うと言う直感がありました。
それは今までの【血栓症】の様に、
鳴き声をあげたり、
ぐるぐると居場所を変えたりしなかったからです。






あたふたしながらも、
階段を駆け上がり携帯を取って、
【ネブライザー】をコンセントから抜きながら、
病院に電話をしました。
留守番電話でした。






それなら、とにかくお薬を【ネブライザー】にと思い、
【ネブライザー】のコンセントを抜き、
viviがいる傍のコンセントにつなぎ、
お薬を入れつつ、
viviの様子を窺いました。
【心臓発作】の時の様に、
【ネブライザー】をすればなんとかなるかもしれないと
思ったのです。






viviは爪とぎ段ボールに頭をもたげ、
入ろうとしてる様に見えました。
そのうちに横になり、
viviは3回『あ~ん、あ~ん、あ~ん』と鳴きました。
少し小さな声で、
いつもとは違うか弱い鳴き声で。







『vivi、待ってね、まだダメだよ』と言い、
【ネブライザー】を鼻先に持っていくと、
viviはもう本当に最期の瞬間を迎えてしまうようでした。
この時点で、
さやいちの膝から這い出てから、4分も経っていませんでした。






『vivi!vivi!』と声をかけながら、
身体を触るとビクッと10秒ほど間隔を空けて、
3回痙攣する様に身体が跳ね、
それを見てさやいちは、
お風呂に入っていた旦那様を呼びに行きました。







旦那様にPCで心臓マッサージの仕方を確認してもらいながら、
さやいちはviviの口に自分の口をあて、
空気を送り込みました。
何度も何度も空気を送っても、
旦那様が何度も何度も心臓をマッサージしても、
何度も何度もさやいちがviviの名前を呼んでも、
『嫌だよ!どうしよう・・・vivi!!何で!!?』と声をかけても、
viviは反応せず、意識は戻ってきませんでした。







旦那様にマッサージをしてもらいながら、
さやいちは救急病院に電話して、
容態を報告しました。
もしかしたら誤嚥したかもしれないとも思ったので、
指示された通り、viviの口を開け舌を出したり、
viviの身体を逆さにして背中を叩いたりしました。
それでも、さっき食べた餌が出てこないので、
電話した救急病院で紹介された夜間病院に行くことにしました。
紹介された夜間病院に電話をして、
容態を話し、AM2:00までだけど、
受け付けてくれると言われ、
その病院に行くことにしました。






床でくったりしたviviはそのままの状態で失禁してしまい、
旦那様にさやいちは、『支度して。車持ってくるから』と言われ、
さやいちはviviがいつも使っていたブランケットにviviを包み、
抱き上げようとしました。
でも、ふにゃふにゃになってしまったviviの身体は、
どうかするとちぎれてしまいそうでした。
それでもなんとかviviを抱き、
車に乗り込み、高速に乗って病院に向かいました。








万が一の可能性にかけて、viviを抱きしめ
深夜の高速を飛ばたのです。
さやいちの膝に乗せたviviは暖かく、
そのぬくもりを感じながら、
さやいちは『やだよ、あぁ、どうしよう』と
泣きながらviviを抱きしめました。







そして、さやいちは旦那様に、
『もうダメだと思う』と言いました。
自分でもこんな言葉が出て来るとは思いませんでした。
でも、旦那様は『いや、行こう』と言って、
そのまま車を走らせました。
さやいちは思ったのです。
viviの身体に無理やり何かをされるのは嫌だ!と。






お家から30分で夜間病院に着きました。
電話でお話していたので、
直ぐに傍に来てくださった先生に、
『呼吸はしていますか?』と聞かれました。
『していません』とさやいちは答え、
それでも、心電図をつないで確認してくれました。
viviの死亡が確認されました。
2:20ごろです。







綺麗に身体をブラッシングしてもらい、
お耳も綺麗に拭いてもらって、
詰め物を入れてもらって、
意思のない身体となったviviを抱いて、
なんで?なんで?と泣きながら帰りました。







先生のお話では、
今回の急変はもともと【肥大型心筋症】があった事から、
さほど苦しむ事のない脳などの箇所に血栓がつまり、
意識朦朧とした状態で、
安らかに旅立ったと言う事でした。
以前、Y先生に、
血栓が飛ぶ箇所によっては、
今までの様に時間の猶予がなく、
一瞬で亡くなってしまう事もあると言われていました。
そういう箇所に飛んだのではないかと言う事でした。







あのまま引き返してお家に帰っていたら、
原因もわからないまま、
病院に連れて行っていればどうにかなったかも、
と悔いたと思います。
旦那様が引き留めてくれて良かったです







さやいちがタワーからviviを抱き下ろした時には、
もう意識が朦朧とし始めていたのだと思います。
それでも、その時から考えて7分ほどで
絶命した事になるのですが、
その間、タワーに乗っていた時も、
さやいちの腕の中にいた時も、
膝の上にいた時も、
さやいちの膝から前足だけで這っていた時も、
痛がったり、苦しんだりしていた様子はなかったと思います。







viviが【肥大型心筋症】になって、
それが確実に進行しているとわかって、
さやいちは心の中で、
いつも、
『どうかその時は苦しまず痛まずにいてほしい』と
ずっと願っていました。







でも片や一方では、
おやつを食べる事が大好きなviviが、
おやつを食べる事もできなくなり、
どんどんとやせ細っていき、
最終的には何もかも自分でできなくなり、
激しい苦しさと痛みを感じながら、
鳴き叫び、息絶え絶えにその生涯を終えるのではないか、とも、
さやいちは考えていました。







あまりにも突然に旅立ったviviは、
きっと最期まで気丈であり、誇り高くあり、
そして、こんなにもダメなさやいちが
viviの事で苦しまない様に
恰好よく幕を降ろしたのだと思います。






旦那様は、最後の日もとてもご機嫌さんで、
美味しいおやつも食べて、
ウッドデッキで遊んで、
変わり果てた姿になる事もなく、
苦しまず痛まずviviが旅立った事が
唯一の救いだと言っていました。
それは本当にそうだと思います。






そして、もし、餌の時間じゃなかったら、
さやいちが気づかないうちに、
viviは旅立っていたかもしれませんし、
もしその時が、
さやいちが買い物に行ってるような時間だったら、
さやいちはもっともっと後悔し、
自分を許せなかったでしょう。






ただ・・・もう少し一緒にいたかったです。
もう1日でも。
もう1時間だけでも。
愛するviviと一緒にいたかったです。






あのふぁふぁの毛に、
あの美しい肢体に、
あの幾度となく魅了された瞳に、
鈴の音の様な涼やかな声に、
勝気で、でも意外と甘えん坊さんなツンデレな性格に、
もう少しさやいちは振り回されたかったです。






viviはさやいちの自慢の猫さんです。
そして誰よりも美しく恰好良い猫さんです。
沢山沢山、頑張りました。





【猫白血病】から始まり、
【肥大型心筋症】、2度の【血栓症】、
【胸水】、【心臓発作】と
幾度となく、さやいちに奇跡と命の輝きを見せてくれました。
そして何より、さやいちを世界中で一番幸せにしてくれました。






1年3ヶ月と6日のviviの闘病生活は、
毎日が戦いだった訳ではなく、
そのほとんどが、
穏やかだったと思います。
実に沢山の表情と表現で、
さやいちに応えてくれました。







そしてその一緒に過ごした時間は、
さやいちにとって、かけがえのない宝物です。
生涯忘れる事はありません。






このブログを通して知り合った沢山の方々の、
暖かいお言葉と励ましがあってこそ、
viviもさやいちも頑張ってこれたのだと思います。
皆様、本当にありがとうございました。






この先の展望は、まだもう少し考えさせてください。
お休みしていた時にいただいた
追悼と励ましのコメントにも
お返事できずにすみませんでした。
そして、綺麗なお花を贈ってくださった方も。
viviもきっと喜んでると思います。
ありがとうございました。





最後に。
亡くなる前日にウッドデッキに出て、
高く首を伸ばして草木を嗅いでるviviの姿が、
まるで、生を謳歌してる様に見えたので、
その写真を載せたいと思います。





viviはこれからもさやいちの中に生き続けます。


に10






今日がきっといつか
良い1日だったと思える日が来るでしょう。







明日も皆様にとって良い1日でありますように☆
ありがとうございました。





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[2013/04/08 23:20 ] | にゃんこ | コメント(16) | トラックバック(0) | page top
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