<初七日を終えて>4月1日AM1:30ごろ。
さやいちの愛して止まないviviは
さやいちの元から旅立って行きました。
本当に突然の事でした。
前日はあんなにご機嫌さんで、
わんぱくで、
おしゃまで、
ただひたすらかわいいお顔を、仕種を、
さやいちに見せてくれたvivi。
大好きなおやつも沢山食べて、
本当はもっともっと食べたいのに、
食べても食べても食べたりないのに、
おかわりもせずに旅立ってしまいました。
そして、4月3日の17:10ごろ、viviは荼毘にふしました。
その間の2日半は、
まるで寝てるかの様な穏やかなお顔のviviを
見つめながら、泣きながら、
生きていた時にしたら、
怒られ、猫パンチ、猫キックじゃ済まされないほどの長い時間、
何100回も撫で、
キスをして、
お手々を握っていました。
その間、沢山の後悔と沢山の楽しく幸せな思い出が
さやいちの中に押し寄せてきました。
2日半の間に、
さやいちがviviにできる事はなんだろう?と考えて、
さやいちがしてあげたい事を全てやろうと思いました。
viviがお別れの時に着る、白いお洋服とシュシュを作り、
おしゃまなviviの為に、着替え用に
先日ブログでご紹介した
バラのミニハットとお揃いのお洋服を仕上げ、
1日に駆けつけてくれたさやいちマミーと旦那様とさやいちで、
お別れのメッセージを書いてボードを作り、
ホームセンターで木板を買ってきて、
棺を作りました。
棺に納めても尚、
ただすやすやと寝てる様なviviのお顔を見ながら、
話しかけ、絵も描かせてもらいました。
そして、爪を切り、
ブラッシングをして、
手形と足形をとらせてもらい、
特にさやいちがお気に入りだった箇所の毛を切らせてもらい、
沢山のお花を敷き詰め、
沢山のおやつを入れて、
大好きだったおもちゃとブランケットを入れて、
火葬場に連れて行き、viviは荼毘にふしたのです。
あの日、4月1日のAM1:20過ぎ。
さやいちは、
いつもの時間に餌をあげようと
タワーに寝ていたviviを抱き上げました。
24:30ごろには、
タワーの上で首元をせっせとグルーミングしていたvivi。
その後そのままタワーの上部で丸くなって寝ていたのです。
いつもそうなのですが、
そういう時、さやいちがviviを抱き上げようとすると、
viviは唸り、多少抵抗をするのですが、
この時は、一声『うぅーん』と文句の声をあげ、
大して抵抗もせず、
さやいちに抱かれながらタワーから降りたのです。
その時にさやいちは少し違和感を感じました。
いつもは抱きかかえて降りると、
空中にいる時に身体をこわばらせるのですが、
その時はふにゃんとした感触で、
踏ん張る感じがなかったのです。
それでも、さやいちは都合よくも
『今日は受け入れてくれたのかな?』と
思いながら、
カーペットに胡坐をかき、
その上にviviを乗せ、
餌を給餌しました。
いつもの様に【腎臓サポートウェットトレイ】を
ミキサーにかけたものを
シリンジでしばらく飲んでいたのですが、
途中で飲みこむ時に『う、う。』と変な音をさせました。
むせてしまったのかな?と思い、
ちょっと様子を見ると
きちんと餌を飲みくだしてる様だったので、
全部与えたのです。
飲んでる最中のviviのお顔は、
ぽわ~んとしたお顔で、
これもいつもなら、
『何するのよ!やめてよ!』と言うお顔なのですが、
この時はそういう感じではありませんでした。
さやいちは『良い子さんだねぇ~』とviviのお鼻の頭を2回撫でました。
全部飲み終わると、
いつも、すたこらさっさと、
逃げる様にさやいちの膝から出るのですが、
この時は、さやいちが『さぁ、どうぞ』と言っても、
数秒の間があり、
あれ?どうしたのかな?と思ったら、
随分とゆっくりと動き始めて、
しばらく、触らずに眺めてると、
前足2本で、じりじりとよろよろと前に進んだのです。
下半身は砕けた様に動かず引きずっていました。
『【血栓症】だ!』と思ったさやいちは、
急いで立って、携帯を探しました。
病院に電話しようとしたのです。
でも携帯は2階のリビングに置きっぱなしでした。
あたふたしてしまいました。
何かが今までのものとは違うと言う直感がありました。
それは今までの【血栓症】の様に、
鳴き声をあげたり、
ぐるぐると居場所を変えたりしなかったからです。
あたふたしながらも、
階段を駆け上がり携帯を取って、
【ネブライザー】をコンセントから抜きながら、
病院に電話をしました。
留守番電話でした。
それなら、とにかくお薬を【ネブライザー】にと思い、
【ネブライザー】のコンセントを抜き、
viviがいる傍のコンセントにつなぎ、
お薬を入れつつ、
viviの様子を窺いました。
【心臓発作】の時の様に、
【ネブライザー】をすればなんとかなるかもしれないと
思ったのです。
viviは爪とぎ段ボールに頭をもたげ、
入ろうとしてる様に見えました。
そのうちに横になり、
viviは3回『あ~ん、あ~ん、あ~ん』と鳴きました。
少し小さな声で、
いつもとは違うか弱い鳴き声で。
『vivi、待ってね、まだダメだよ』と言い、
【ネブライザー】を鼻先に持っていくと、
viviはもう本当に最期の瞬間を迎えてしまうようでした。
この時点で、
さやいちの膝から這い出てから、4分も経っていませんでした。
『vivi!vivi!』と声をかけながら、
身体を触るとビクッと10秒ほど間隔を空けて、
3回痙攣する様に身体が跳ね、
それを見てさやいちは、
お風呂に入っていた旦那様を呼びに行きました。
旦那様にPCで心臓マッサージの仕方を確認してもらいながら、
さやいちはviviの口に自分の口をあて、
空気を送り込みました。
何度も何度も空気を送っても、
旦那様が何度も何度も心臓をマッサージしても、
何度も何度もさやいちがviviの名前を呼んでも、
『嫌だよ!どうしよう・・・vivi!!何で!!?』と声をかけても、
viviは反応せず、意識は戻ってきませんでした。
旦那様にマッサージをしてもらいながら、
さやいちは救急病院に電話して、
容態を報告しました。
もしかしたら誤嚥したかもしれないとも思ったので、
指示された通り、viviの口を開け舌を出したり、
viviの身体を逆さにして背中を叩いたりしました。
それでも、さっき食べた餌が出てこないので、
電話した救急病院で紹介された夜間病院に行くことにしました。
紹介された夜間病院に電話をして、
容態を話し、AM2:00までだけど、
受け付けてくれると言われ、
その病院に行くことにしました。
床でくったりしたviviはそのままの状態で失禁してしまい、
旦那様にさやいちは、『支度して。車持ってくるから』と言われ、
さやいちはviviがいつも使っていたブランケットにviviを包み、
抱き上げようとしました。
でも、ふにゃふにゃになってしまったviviの身体は、
どうかするとちぎれてしまいそうでした。
それでもなんとかviviを抱き、
車に乗り込み、高速に乗って病院に向かいました。
万が一の可能性にかけて、viviを抱きしめ
深夜の高速を飛ばたのです。
さやいちの膝に乗せたviviは暖かく、
そのぬくもりを感じながら、
さやいちは『やだよ、あぁ、どうしよう』と
泣きながらviviを抱きしめました。
そして、さやいちは旦那様に、
『もうダメだと思う』と言いました。
自分でもこんな言葉が出て来るとは思いませんでした。
でも、旦那様は『いや、行こう』と言って、
そのまま車を走らせました。
さやいちは思ったのです。
viviの身体に無理やり何かをされるのは嫌だ!と。
お家から30分で夜間病院に着きました。
電話でお話していたので、
直ぐに傍に来てくださった先生に、
『呼吸はしていますか?』と聞かれました。
『していません』とさやいちは答え、
それでも、心電図をつないで確認してくれました。
viviの死亡が確認されました。
2:20ごろです。
綺麗に身体をブラッシングしてもらい、
お耳も綺麗に拭いてもらって、
詰め物を入れてもらって、
意思のない身体となったviviを抱いて、
なんで?なんで?と泣きながら帰りました。
先生のお話では、
今回の急変はもともと【肥大型心筋症】があった事から、
さほど苦しむ事のない脳などの箇所に血栓がつまり、
意識朦朧とした状態で、
安らかに旅立ったと言う事でした。
以前、Y先生に、
血栓が飛ぶ箇所によっては、
今までの様に時間の猶予がなく、
一瞬で亡くなってしまう事もあると言われていました。
そういう箇所に飛んだのではないかと言う事でした。
あのまま引き返してお家に帰っていたら、
原因もわからないまま、
病院に連れて行っていればどうにかなったかも、
と悔いたと思います。
旦那様が引き留めてくれて良かったです
さやいちがタワーからviviを抱き下ろした時には、
もう意識が朦朧とし始めていたのだと思います。
それでも、その時から考えて7分ほどで
絶命した事になるのですが、
その間、タワーに乗っていた時も、
さやいちの腕の中にいた時も、
膝の上にいた時も、
さやいちの膝から前足だけで這っていた時も、
痛がったり、苦しんだりしていた様子はなかったと思います。
viviが【肥大型心筋症】になって、
それが確実に進行しているとわかって、
さやいちは心の中で、
いつも、
『どうかその時は苦しまず痛まずにいてほしい』と
ずっと願っていました。
でも片や一方では、
おやつを食べる事が大好きなviviが、
おやつを食べる事もできなくなり、
どんどんとやせ細っていき、
最終的には何もかも自分でできなくなり、
激しい苦しさと痛みを感じながら、
鳴き叫び、息絶え絶えにその生涯を終えるのではないか、とも、
さやいちは考えていました。
あまりにも突然に旅立ったviviは、
きっと最期まで気丈であり、誇り高くあり、
そして、こんなにもダメなさやいちが
viviの事で苦しまない様に
恰好よく幕を降ろしたのだと思います。
旦那様は、最後の日もとてもご機嫌さんで、
美味しいおやつも食べて、
ウッドデッキで遊んで、
変わり果てた姿になる事もなく、
苦しまず痛まずviviが旅立った事が
唯一の救いだと言っていました。
それは本当にそうだと思います。
そして、もし、餌の時間じゃなかったら、
さやいちが気づかないうちに、
viviは旅立っていたかもしれませんし、
もしその時が、
さやいちが買い物に行ってるような時間だったら、
さやいちはもっともっと後悔し、
自分を許せなかったでしょう。
ただ・・・もう少し一緒にいたかったです。
もう1日でも。
もう1時間だけでも。
愛するviviと一緒にいたかったです。
あのふぁふぁの毛に、
あの美しい肢体に、
あの幾度となく魅了された瞳に、
鈴の音の様な涼やかな声に、
勝気で、でも意外と甘えん坊さんなツンデレな性格に、
もう少しさやいちは振り回されたかったです。
viviはさやいちの自慢の猫さんです。
そして誰よりも美しく恰好良い猫さんです。
沢山沢山、頑張りました。
【猫白血病】から始まり、
【肥大型心筋症】、2度の【血栓症】、
【胸水】、【心臓発作】と
幾度となく、さやいちに奇跡と命の輝きを見せてくれました。
そして何より、さやいちを世界中で一番幸せにしてくれました。
1年3ヶ月と6日のviviの闘病生活は、
毎日が戦いだった訳ではなく、
そのほとんどが、
穏やかだったと思います。
実に沢山の表情と表現で、
さやいちに応えてくれました。
そしてその一緒に過ごした時間は、
さやいちにとって、かけがえのない宝物です。
生涯忘れる事はありません。
このブログを通して知り合った沢山の方々の、
暖かいお言葉と励ましがあってこそ、
viviもさやいちも頑張ってこれたのだと思います。
皆様、本当にありがとうございました。
この先の展望は、まだもう少し考えさせてください。
お休みしていた時にいただいた
追悼と励ましのコメントにも
お返事できずにすみませんでした。
そして、綺麗なお花を贈ってくださった方も。
viviもきっと喜んでると思います。
ありがとうございました。
最後に。
亡くなる前日にウッドデッキに出て、
高く首を伸ばして草木を嗅いでるviviの姿が、
まるで、生を謳歌してる様に見えたので、
その写真を載せたいと思います。
viviはこれからもさやいちの中に生き続けます。

今日がきっといつか
良い1日だったと思える日が来るでしょう。
明日も皆様にとって良い1日でありますように☆
ありがとうございました。